従業員エンゲージメントを高める方法とは?

こんにちは。サテライトラボ担当の久米川です。
従業員エンゲージメントという言葉をみかけることが最近多くなってきました。エンゲージメント単体では、SNSなどにおいて、ユーザーが投稿に反応したことを指す言葉として、利用者にとっては見覚えがあると思います。
では、従業員エンゲージメントとは何を意味するのでしょうか?今回は従業員エンゲージメントとは何か?そして、向上させるにはどうすればいいのかについてご紹介します。

エンゲージメント向上。

1.従業員満足度との違い

従業員エンゲージメントと似た言葉に従業員満足度があります。従業員満足度とは、福利厚生や職場環境、マネジメントなどに対して従業員がどの程度満足しているかという、受動的な指標なのに対し、従業員エンゲージメントとは、自社に対する愛着心や、理念・ビジョンへの共感、企業成長への積極的な関わりといった、従業員の会社に対する能動性を表す言葉です。
従業員エンゲージメントを高めることによって、質の高い仕事を行い、顧客も満足し、業績向上につながります。顧客や社内から評価されるので働きがいを感じ、職場への定着率も上がるでしょう。実際に、従業員のエンゲージメントが5%向上すると営業利益は7%増加するという調査もあります。

しかし、日本の現状はというと、米ギャラップ社が各国の企業を対象に行った調査において、「エンゲージメントの高い社員(自社への愛着が高い社員)」の割合が6%という結果であり、調査した139カ国中132位という非常に低い状況にあります。
従業員エンゲージメントの向上は喫緊の課題ですが、どうすれば高まるのでしょうか?

2.従業員エンゲージメントを高める方法

まずは、今後エンゲージメントの向上を分析できるよう、現状について把握するところからはじめましょう。意識調査やアンケートを使って、従業員が自社に対してどう思っているか、下記の項目を参考に調べてみましょう。

アンケート項目例

  • ・企業理念やビジョン、目標を理解しているか、現場で実践されているか
  • ・企業理念やビジョン、目標が従業員の自己実現につながっているか
  • ・職場でのコミュニケーションは風通しが良いか、上司と信頼関係があるか
  • ・柔軟な働き方ができるか、ワークライフライフバランスはあるか、従業員同士が親睦を深められる機会はあるか、就業規則は適切か
  • ・従業員の人事評価は適正かで透明性が高いか、賞賛される機会はあるか
  • ・評価にあった報酬をもらっているか
  • ・成長する機会が与えられているか

各項目が従業員エンゲージメントの要素となるので、これらを向上する施策を打つことがポイントとなります。施策については、経営層や人事部を中心に検討していくことになると思いますが、プロジェクトチームを立ち上げることが有効です。

① 従業員エンゲージメントを高めるチームを作成する

社内から募集したり、すでにエンゲージメントが高い社員を選定する。

②モデル従業員を選ぶ

エンゲージメントやパフォーマンスが高く、従業員のモデルとしたい人材を、各部署・各職位毎に何名か選定する

③モデル従業員を分析する

  • ・職務経歴(社外・社内)
  • ・スキル
  • ・実績(人事評価の内容・結果)
  • ・自己成長のために取り組んでいることは何か
  • ・業績を最大化するために取り組んでいることは何か
  • ・会社に愛着を感じる部分はどこか

などの観点から分析していきます。

④モデル従業員の分析結果と現状分析をもとに、以下の観点を参考に課題点を洗い出す

  • ・事業計画
  • ・人材配置
  • ・親睦を深めるための研修・イベント
  • ・多様性のある採用活動
  • ・人事評価、報酬制度
  • ・就業規則
  • ・柔軟な働き方
  • ・福利厚生

⑤取り組む施策を検討、実行する

他社での成功事例も参考にして、具体的に何に取り組んでいくかを決めましょう。

例1)メルカリ

「拠点を超えて気軽に賞賛しあえる会社になろう」という組織文化の浸透をはかっているメルカリ。メルチップという、同僚への感謝・賞賛の気持ちをチップにして贈り合える仕組みを導入しています。

【参考】 贈りあえるピアボーナス(成果給)制度『mertip(メルチップ)』を導入

例2)VASILY

プレミアムフライデーとして月末の金曜日に、会社のオフィスで「定期飲み」を社長を始め社員全員参加が原則で行なっています。レクリエーションも行い、社員同士の交流をサポートしているそうです。

【参考】 盛り上がる職場の裏には「飲みニケーション」があった!/VASILY

例3)GREE

上司と部下の信頼関係を構築し、社員の成長をサポートするため、部下との1on1ミーティングを導入しました。ただ、1on1で何をどうやって話せばいいのか、現場のマネージャーが対応できなかったので、マネージャー向けの「1on1研修」を実施しました。この研修は、1on1に臨む基本姿勢や、傾聴、コーチングなどの講義を受けた上で、参加者のマネージャー同士でロールプレイングを実施するプログラムになっています。

【参考】 上司と部下の「信頼関係」がカギ!MBOの運用を1on1で支える、グリーの目標管理とは

⑥効果測定をする

定期的にアンケートを行い、PDCAを回しながら改善していきましょう。自社の組織文化にあった施策を模索しましょう。

3.まとめ

従業員エンゲージメントを高める取り組みは、時間がかかりますが、各自の働き甲斐や会社の業績に跳ね返ってくるところだと思います。短期的な売上げを確保することももちろん大切ですが、長期的な視野をもって、エンゲージメント向上に割くリソースを確保し、会社と従業員にとってWIN-WINの結果となるよう導いていきましょう。

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